零点プレートは何に使うの?
最良の精度を得るために、被膜のない測定対象母材上で零点チェックを実施し、必要なら零点調整してください。母材表面が粗い、非常に薄い、合金の場合、特に重要です。零点チェック用被膜なし試験片が入手できない場合、零点プレートで零点調整をすることを要求している手順もあります。
零点プレートは、母材のないものを測定する際にも使用されます。紙、プラスチック、ゴムなどの大きなシートを測定する際、零点プレートを測定対象の下に置くことにより、膜厚計を使用することができます。測定物が非常に大きくて、マイクロメータなどが使用できない時、便利です。スクリーン印刷では、零点プレートを使用して、被印刷物の厚みを測定します。
膜厚計を較正する際、プラスチック片があるのに、なぜ検定済膜厚標準を使用するの?
ポジテクタ6000やポジテストDFTには検定なしのプラスチック片が添付されています。
しかし、これらのプラスチック片は以下の理由により、較正確認用としては適していません。
- 国際機関のトレーサビィリティ及び証明がありません。
- 膜厚計を較正するために必要な精度となっておりません。
- ポジテストFMやポジペンなどの機械式膜厚計には使用できません。